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「アレス・グーテ!」
ことしの1月に祖父ががんで亡くなった。90歳だった。 去年の12月に一度、調子が悪くなって「山かもしれない」と言われたので、私は東京に飛んで、そこから1週間滞在したのだが、なんやかんやで生き延びていた。 しかし、1月の終わりにあっさりと一人で行ってしまった。家族に見送られてとか、そういう感じではなかった。 自由で頑固な祖父らしいといえば、らしいのだが。 祖父は長年、研究者をしていてその道では有名な人だったそうだ。 毎年夏になるとドイツに行って仕事をしていて、たまに子どものころの我々も連れていってくれた。 それで祖父は、普段会ったときや電話の最後に、別れの挨拶として「アレス・グーテ(Alles Gute)」というドイツ語の言葉を好んで使っていた。 そのまま訳せば「全てが良きように」。日本語でいえば「ごきげんよう」とかそういう感じか。 「さようなら」という言葉は、ドイツ語では「アウフ・ヴィーダーゼーン(Auf Wiedersehen、直訳すれば、また会うときまで)」が知られているけれど、「Alles Gute」はなんだか、「祈りの言葉」が入っているよ
Genesis
15 時間前読了時間: 3分
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