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「初詣どこにいく?」
年末年始。この時期の日本海側の湿った風は、顔に手足に、ズキズキと突き刺してくる。 先日、仲の良い、他の会社の先輩から食事の誘いを受けた。 「いやー、遅れてすみません」。 私は冬の匂いが染み付いた上着を脱いで、暖房の効いたカウンター席に横並びで座った。 仲が良いと言いながら、よく考えたら二人でご飯に行くのは半年ぶりくらいかもしれない。 他愛のない会話のなかで、年末年始の予定の話になった。 「そういや、初詣どこ行くの?」。 私はとっさに「いやー、行かないですねー」と答えた。 すると彼は「行ったほうがいいよ!」と笑った。 両親ともにクリスチャンの家で育った私は、初詣など行ったことがない。 初詣とは、文字通り年の初めに神社や寺に参拝することで、旧年の感謝を伝えるとともに、新年の無事や幸福を祈るというのが目的だ。 多くの日本人が「文化」「習慣」としてこれを行なっている。 クリスチャンにとってはどうかというと、一言でいえば「初詣をする必要がない」と私は思う。 そもそも、聖書では神さま以外のものを拝んではならないと言っているので「しない」のが普通だ。...
Genesis
2025年12月31日読了時間: 2分


「アレス・グーテ!」
ことしの1月に祖父ががんで亡くなった。90歳だった。 去年の12月に一度、調子が悪くなって「山かもしれない」と言われたので、私は東京に飛んで、そこから1週間滞在したのだが、なんやかんやで生き延びていた。 しかし、1月の終わりにあっさりと一人で行ってしまった。家族に見送られてとか、そういう感じではなかった。 自由で頑固な祖父らしいといえば、らしいのだが。 祖父は長年、研究者をしていてその道では有名な人だったそうだ。 毎年夏になるとドイツに行って仕事をしていて、たまに子どものころの我々も連れていってくれた。 それで祖父は、普段会ったときや電話の最後に、別れの挨拶として「アレス・グーテ(Alles Gute)」というドイツ語の言葉を好んで使っていた。 そのまま訳せば「全てが良きように」。日本語でいえば「ごきげんよう」とかそういう感じか。 「さようなら」という言葉は、ドイツ語では「アウフ・ヴィーダーゼーン(Auf Wiedersehen、直訳すれば、また会うときまで)」が知られているけれど、「Alles Gute」はなんだか、「祈りの言葉」が入っているよ
Genesis
2025年11月4日読了時間: 3分
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