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執筆者の写真ユミラ

そらまめのベッド

春から初夏にかけて、野菜売り場に姿を見せる「そらまめ」。皆さん、手にとられたことがあるでしょうか?

漢字で書くと、さやが空に向かって実ることから「空豆」「天豆」。さやの形が蚕に似ているから「蚕豆」。

世界最古の農産物のひとつだそうです。豆板醤の原料としても使われていることも知られています。

私の母はあまり食卓にあげない食材でしたので、独身だった頃は加工された硬い豆の存在しか知りませんでした。私は結婚して三人の子育てをする中でこの「そらまめ」と出会いました。


当時繰り返される子育ての忙しい日常の中で、時に起こる試練に翻弄されたり、些細なことに傷ついたり。私はこれでいいのかなと自己卑下してみたり。

振り返るとトホホ状態でした。

神様によって救われたばかりのクリスチャンであった私は、たぶん、いや絶対に神様にではなく自分中心に物事を見ていたなあと思います。


ある日スーパーで7本入り198円のそらまめを「安い!」とそれだけの理由で買いました。

台所でさやを開けた瞬間の驚き!!そこにはふかふかのベッドに3つの大きな豆が、優しく大切に包み込まれて、幸せそうに寝ているではありませんか。

「そらまめさん、愛されているなあ、大事にされているなあ」と心から思った私でした。


神は仰せられた。

「見よ。わたしは、地の全面にある、種のできるすべての草と、種の入った実のあるすべての木を、今あなたがたに与える。あなたがたにとってそれは食物となる。」(創世記 1:29)


「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」(イザヤ書43:4)


そらまめさんたちを見ながら思い浮かんだ聖書のみことばです。

神様から私自身に語られたように思いました。

食物を通して神様は私たちに沢山の恵みを与えてくださっていること。

また、その食物も神様のつくられた素晴らしい作品であること。

そらまめさんも、私も、愛されているんだなあーと。

25年くらい前の私の小さな体験です。同時に大きな喜びの体験でした。


ところで、豆の方は「於多福豆」(おたふくまめ)とも呼ばれているそうです。

丸いふくよかな私の顔のようで、最近はこちらのほうにも親近感を感じています。

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